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植物図鑑

シャクヤクの育て方・栽培方法

Paeoniaボタン科ボタン属

公開日 2025年7月23日最終更新 2026年8月30日出典 5件

シャクヤクの写真
写真: User:Charvex / Public domain

シャクヤク(学名: Paeonia)は、ボタン科ボタン属に分類される植物です。栽培難易度は5段階中3(ふつう)です。

この植物のポイント

  • 栽培難易度
    ふつう
  • 日照日当たりと水はけのよい場所が適し、明るい半日陰や午後に日陰になる場所でも育てられる。葉に日が当たり地表は陰になる環境が理想的。
  • 水やり鉢植えは鉢土の表面が乾いたら水やり。庭植えは通常不要だが、極端な乾燥時にはたっぷり与える。
  • 耐寒性強い

シャクヤクとは

シャクヤクは「立てばシャクヤク、座ればボタン」といわれるように、ボタンと並んで高貴な美しさを漂わせ、豪華でエレガントな花を咲かせます。同属の植物でよく似ていますが、ボタンは木本で冬も枝が残るのに対し、シャクヤクは草本で冬は地上部が枯れ、地中の根や芽で冬越しする点で区別できます。日本へは平安時代以前に薬草として伝えられ、その後は観賞用として多数の園芸品種が作られてきました。

これらは「和シャクヤク」と呼ばれ、一重咲きや翁咲きなど比較的シンプルでスッキリした花形が多いです。ヨーロッパで育成された品種は洋シャクヤクと呼ばれ、手まり咲きやバラ咲きなど弁数が多く香りの強いものが特徴です。近年は両者の交配による新しい品種やボタンとの交配種も作られています。

品種は多様で、一重咲き、半八重咲き、雄しべが花弁化した金しべ咲き、翁咲き、冠咲き、手まり咲き、バラ咲き、半バラ咲きなどに分類されます。

主な用途:観賞用、薬用(平安時代以前に薬草として伝来)

特徴

シャクヤクの特徴
形態多年草
草丈60~120cm
花色赤, ピンク, 白, 黄, 複色
開花期5月~6月
原産地中国東北部~シベリア(ユーラシア大陸の東北部)

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よくある質問

シャクヤクの栽培はむずかしいですか?
シャクヤクの栽培難易度は5段階中3(ふつう)です。
シャクヤクはどんな場所で育てるとよいですか?
日当たりと水はけのよい場所が適し、明るい半日陰や午後に日陰になる場所でも育てられる。葉に日が当たり地表は陰になる環境が理想的。
シャクヤクの水やりはどのくらいの頻度で行いますか?
鉢植えは鉢土の表面が乾いたら水やり。庭植えは通常不要だが、極端な乾燥時にはたっぷり与える。
シャクヤクは寒さに強いですか?
強い。
シャクヤクに適した土は何ですか?
有機物に富んだ肥沃で乾燥しない土壌。鉢植えは赤玉土中粒4、鹿沼土4、腐葉土2の配合土など水はけのよい土を使用。
シャクヤクの植え付け・種まきの時期はいつですか?
鉢植えは2~3年ごとに9~10月に植え替え。庭植えは一度植えたら5~10年は動かさず据え置く。植え付け前に堆肥などを混ぜて土づくりをし、育成スペースを確保する。

栽培のポイント

シャクヤクの栽培条件
栽培難易度
ふつう

5段階の目安です。★が多いほど手がかかります。

日照条件日当たりと水はけのよい場所が適し、明るい半日陰や午後に日陰になる場所でも育てられる。葉に日が当たり地表は陰になる環境が理想的。
土質条件有機物に富んだ肥沃で乾燥しない土壌。鉢植えは赤玉土中粒4、鹿沼土4、腐葉土2の配合土など水はけのよい土を使用。
水やり条件鉢植えは鉢土の表面が乾いたら水やり。庭植えは通常不要だが、極端な乾燥時にはたっぷり与える。
耐寒性強い
耐暑性普通

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お手入れの方法

シャクヤクのお手入れ方法
水やり鉢植えは鉢土表面が乾いたら水やり。庭植えは通常不要だが、長期間雨が降らず乾燥した場合は地中深くたっぷり与える。
植え付け鉢植えは2~3年ごとに9~10月に植え替え。庭植えは一度植えたら5~10年は動かさず据え置く。植え付け前に堆肥などを混ぜて土づくりをし、育成スペースを確保する。
施肥植え付け時に元肥(緩効性化成肥料)、早春の芽出し肥、花後のお礼肥、秋の追肥(草花用化成肥料)を施す。冬の寒肥(有機質固形肥料)も有効。
剪定摘蕾は頂点の大きな蕾だけを残し、わきの蕾は摘み取る。開花後は病気予防と株の消耗防止のため早めに花がらを切り取る。株元のマルチング補充や冬の土寄せも行う。
病害虫対策害虫はアブラムシ、ヨトウムシ、ネコブセンチュウ、コウモリガの幼虫など。コウモリガ幼虫は地際の茎に食入。病気はうどんこ病、灰色かび病、葉枯れ病があり、土づくりと栽培環境の改善が予防の基本。蕾に灰色かび病がつくと咲かないため、芽出し時から数回殺菌剤散布で予防する。

育て方のコツ

植える前に土づくりと育成スペースの確保を十分に行う。株元のマルチングで地温上昇と乾燥防止を図る。摘蕾で大きな蕾を残し花を充実させる。

病気予防に芽出し時から殺菌剤を数回散布する。株分けは9月が適期で根を切らず3~5芽の株に分ける。鉢植えは8号以上の大鉢を使用し根をしっかり張らせることが良い花を咲かせるポイント。

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月別の管理カレンダー

1年を通したシャクヤクの作業の目安です。地域や生育環境によって 前後します。月をえらぶと、その月に作業があるほかの植物も見られます。

  1. 1月〜2月特に作業なし
  2. 3月芽出し前の土壌改良、堆肥や緩効性肥料の施肥開始。枯れた茎葉の剪定。
  3. 4月開花期。開花中は過度な肥料は避ける。花後の剪定と追肥。
  4. 5月開花期。花後の剪定と追肥。病害虫のチェックと防除。
  5. 6月花後の管理。葉の成長促進のための追肥。病害虫の防除。
  6. 7月夏の高温期は水やりを十分に行い、直射日光を避ける。特に鉢植えは乾燥に注意。
  7. 8月休眠期に入る準備。植え替えや株分けは避ける。水やりは控えめに。
  8. 9月休眠期前の植えつけや植え替え適期。土壌改良と堆肥施用。追肥開始。
  9. 10月植えつけ、植え替えの適期。冬に備えた土壌改良と追肥。枯れ葉の整理。
  10. 11月冬越し準備。肥料は控えめにし、凍結対策を行う。枯れた茎葉の整理。
  11. 12月特に作業なし

くわしい情報

栽培情報は発信元によって前提が異なります。国内・海外それぞれの 情報を、出典を明示したまま分けて掲載しています。

国内の栽培情報

栽培方法

項目詳細
種まき方法太い根を持つため、根を傷めないように注意して植え付ける。地植えの場合は東側の庭が推奨される。鉢植えの場合は日陰になる時間帯がある場所に置くと良い。
水やり乾燥しすぎないように適度に水やりを行うが、過湿は避ける。水はけの良い土壌管理が重要。
肥料有機物に富んだ肥沃な土壌を用いることが基本。必要に応じて有機肥料を施すと良い。
剪定一般的に花後の枯れた花茎の除去や、株の整理を行うことが望ましい。具体的な剪定方法の記載はなし。

栽培環境

項目詳細
日当たり日当たりの良い場所を好むが、明るい半日陰や午後に日陰になる場所でも育成可能。真夏の西日に長時間当たるのは避ける。
土壌有機物に富んだ肥沃な土壌が適している。低湿地は避ける。
温度元来寒冷地に自生する植物であるが、適応性は高い。富山県全域のような地域でも栽培可能。
置き場所地植えの場合は東側の庭が適している。鉢植えの場合は日陰になる時間帯がある場所に置くと良い。

季節管理

季節管理内容
春植え付けや株分けの適期。肥沃な土壌の準備を行う。
夏強い西日を避け、適度な水やりを心がける。過湿に注意。
秋花後の管理として枯れた花茎の除去や株の整理を行う。
冬寒冷地に適応しているため特別な防寒は不要だが、過湿を避ける。

注意点・トラブル対処

項目詳細
注意点真夏の強い西日を避けることで暑さによるダメージを防ぐ。
トラブル対処過湿を避けるため、水はけの良い土壌を選ぶこと。根を傷めないように植え付け時に注意する。
コツ植え付け時は太い根を傷めないように慎重に扱う。真夏の西日を避けることで暑さによるストレスを軽減する。

補足情報

項目詳細
植物特性日当たりと水はけの良い肥沃な土壌で育て、暑さに弱いため夏の強い西日を避けることが重要。

このまとめの出典

海外の栽培情報

海外の資料をもとにした情報です。気候・品種・栽培目的が 日本国内と異なる場合があるため、上の国内情報とあわせて ご確認ください。

栽培方法

項目詳細
植え付け時期土が扱いやすい早春または秋
植え付け方法根の芽(アイ)は土の表面から5cm以内にし、深植えを避ける。肥沃で水はけの良い土壌を使用。
水やり頻度新しく植えたシャクヤクは根付くまで定期的に水やり。成熟株は春から初夏の乾燥時に水やりが必要。
水やり方法深くたっぷりと水やりをし、朝に行う。
施肥時期成長開始の早春と開花後の2回施肥
施肥方法バランスの取れた緩効性肥料またはリン酸が多い肥料を使用。
剪定時期晩秋に剪定
剪定方法茎を地際まで切り戻す。

栽培環境

項目詳細
日光直射日光が6時間以上ある場所が望ましいが、半日陰も許容される。
土壌肥沃で有機物が豊富、排水性の良い土壌。
温度温帯気候に適応し、冬の低温期間が必要。
湿度適度な湿度が適し、過度に湿った環境は菌病を促進するため避ける。

季節管理

季節管理内容
春植え付けや移植を行い、施肥し、新芽の発生を観察する。
夏乾燥時に水やりをし、花が終わったら花柄摘みをして見た目を整える。
秋葉が枯れたら切り戻し、寒冷地では根元にマルチングを施して保護する。
冬霜害防止のためマルチングを施すが、春の早い時期には腐敗防止のため取り除く。

注意点・トラブル対処

項目詳細
病害虫株間を十分にとり風通しを良くし、上からの水やりを避ける。
注意点早秋や春の芽吹き前に茎を切ると新芽を傷めるので避ける。
対処法ボトリチス(灰色かび病)などの一般的な菌病を監視し、感染した葉は速やかに取り除き処分する。必要に応じて殺菌剤を使用。

このまとめの出典

出典

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