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植物図鑑

ビカクシダの育て方・栽培方法

Platyceriumウラボシ科ビカクシダ属

公開日 2025年11月5日最終更新 2026年8月30日出典 5件

ビカクシダの写真
写真: fir0002 flagstaffotos [at] gmail.com Canon 20D + Tamron 28-75mm f/2.8 / GFDL 1.2

ビカクシダ(学名: Platycerium)は、ウラボシ科ビカクシダ属に分類される植物です。栽培難易度は5段階中2(やさしい)です。

この植物のポイント

  • 栽培難易度
    やさしい

    2.0(やや難しい)

  • 日照年間を通して日光がよく当たる場所が基本。明るい半日陰や風通しの良い場所が望ましい。直射日光は夏は30%遮光が推奨される。日陰は避けるが、種類によっては明るい日陰を好むものもある。
  • 水やり春から秋は用土や水苔が乾いてからたっぷり与える。冬は乾かし気味に管理。水苔は乾くと水をはじくため、十分に湿らせることが重要。空中湿度が高い環境を好み、乾燥時は葉に霧吹きで加湿を行う。
  • 耐寒性弱い~普通(品種により異なるが、最低5℃以上の管理が望ましい)

ビカクシダとは

ビカクシダ属(Platycerium)は、樹木に着生するシダの仲間で、アフリカやマダガスカル、アジア、太平洋諸島、オーストラリア、南アメリカの熱帯に15~18種が分布します。特徴は株元に張りつく「外套葉(貯水葉)」と、シカの角のような形で先端に胞子嚢群をつける「胞子葉」の2タイプの葉を持つことです。貯水葉は雨水を貯め、落ち葉を蓄積して養分を吸収する役割を果たします。

観葉植物としてはインドネシア、太平洋諸島、オーストラリア原産のプラティセリウム・ビフルカツムが最も一般的で、比較的小型で育てやすい品種です。その他、胞子葉が長く垂れ下がる亜種ウィリンキー、大型で外套葉が鉢に巻きつくスペルブム、熱帯アフリカ原産で大型にならず外套葉に切れ込みのないエレファントティスなど多様な品種があります。ビカクシダは独特の葉姿でインテリアグリーンとして人気が高く、板付けや吊り玉、鉢植えなど様々な仕立て方で楽しめます。

育てるには日光や風通し、水やりの管理が重要で、やや栽培にコツが必要な上級者向けの観葉植物です。

主な用途:観賞用(観葉植物、インテリアグリーン、ハンギング、板付け、寄せ植え、苔玉仕立て)、インテリア装飾

特徴

ビカクシダの特徴
形態多年草
草丈10cm~1.5m
原産地世界の熱帯(アフリカ、マダガスカル、アジア、太平洋諸島、オーストラリア、南アメリカ)

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よくある質問

ビカクシダの栽培はむずかしいですか?
ビカクシダの栽培難易度は5段階中2(やさしい)です。
ビカクシダはどんな場所で育てるとよいですか?
年間を通して日光がよく当たる場所が基本。明るい半日陰や風通しの良い場所が望ましい。直射日光は夏は30%遮光が推奨される。日陰は避けるが、種類によっては明るい日陰を好むものもある。
ビカクシダの水やりはどのくらいの頻度で行いますか?
春から秋は用土や水苔が乾いてからたっぷり与える。冬は乾かし気味に管理。水苔は乾くと水をはじくため、十分に湿らせることが重要。空中湿度が高い環境を好み、乾燥時は葉に霧吹きで加湿を行う。
ビカクシダは寒さに強いですか?
ビカクシダの耐寒性は弱い~普通(品種により異なるが、最低5℃以上の管理が望ましい)です。
ビカクシダに適した土は何ですか?
腐植質で水はけの良い用土(例:ピートモス7、パーライト2、軽石小粒1の配合土)や水苔が適する。着生植物のため、ヘゴ板やコルク板に着生させることも多い。
ビカクシダの植え付け・種まきの時期はいつですか?
鉢植えはミズゴケやヤシガラチップなどの水はけの良い植え込み材を使用。鉢底石を多めに入れて排水性を確保。板付けはヘゴ板、焼杉板、コルク板などに水苔を敷き、株の上下を確認して固定する。植え付け・植え替えは5月~8月が適期。

栽培のポイント

ビカクシダの栽培条件
栽培難易度
やさしい

2.0(やや難しい)

5段階の目安です。★が多いほど手がかかります。

日照条件年間を通して日光がよく当たる場所が基本。明るい半日陰や風通しの良い場所が望ましい。直射日光は夏は30%遮光が推奨される。日陰は避けるが、種類によっては明るい日陰を好むものもある。
土質条件腐植質で水はけの良い用土(例:ピートモス7、パーライト2、軽石小粒1の配合土)や水苔が適する。着生植物のため、ヘゴ板やコルク板に着生させることも多い。
水やり条件春から秋は用土や水苔が乾いてからたっぷり与える。冬は乾かし気味に管理。水苔は乾くと水をはじくため、十分に湿らせることが重要。空中湿度が高い環境を好み、乾燥時は葉に霧吹きで加湿を行う。
耐寒性弱い~普通(品種により異なるが、最低5℃以上の管理が望ましい)
耐暑性強い

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お手入れの方法

ビカクシダのお手入れ方法
水やり生育期(4月下旬~10月上旬)は鉢植えで5~7日に1回、板付けは3~4日に1回水やり。冬は乾かし気味にし、鉢植えは1週間~10日に1回、板付けは1週間に1回程度。葉にも霧吹きで加湿を行うと良い。
植え付け鉢植えはミズゴケやヤシガラチップなどの水はけの良い植え込み材を使用。鉢底石を多めに入れて排水性を確保。板付けはヘゴ板、焼杉板、コルク板などに水苔を敷き、株の上下を確認して固定する。植え付け・植え替えは5月~8月が適期。
施肥春から秋に緩効性化成肥料を1年に1回置き肥するか、固形肥料や液肥を適宜与える。肥料は水苔の上に置くと効果的。肥料焼けに強いので多少濃いめでも問題ない。
剪定胞子葉が枯れてきたら早めに除去し、美観を保つ。生長点を傷つけないよう注意しながら株分けも可能。
病害虫対策主な害虫はカイガラムシとハダニ。カイガラムシは柔らかいブラシで除去後、殺虫剤を散布。胞子葉を取り除いてから薬剤散布すると効果的。ハダニは葉水で予防し、発生時は薬剤散布や葉水で駆除。病気は炭そ病が春~秋に発生しやすく、病変部は除去する。

育て方のコツ

年間を通して日光がよく当たる明るい場所で育てる。夏は直射日光を避け30%遮光し、風通しを良くする。水やりは乾いてからたっぷり与え、冬は乾かし気味に管理。

肥料は春から秋に緩効性化成肥料を与える。胞子葉が枯れたら早めに除去し、害虫のカイガラムシやハダニは早期発見・駆除を心がける。板付けや吊り玉仕立てで育てると本来の姿を楽しめる。

株分けは5月~8月が適期で、生長点を傷つけないよう注意する。水苔は通気性・保水性が良いものを選び、定期的に植え替えを行う(4~5年に1回)。

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月別の管理カレンダー

1年を通したビカクシダの作業の目安です。地域や生育環境によって 前後します。月をえらぶと、その月に作業があるほかの植物も見られます。

  1. 1月〜2月特に作業なし
  2. 3月植え替えの準備、湿度管理開始
  3. 4月植えつけ、植え替え、湿度管理
  4. 5月植えつけ、植え替え、肥料(液体肥料を薄めて与える)、湿度管理
  5. 6月肥料(液体肥料を薄めて与える)、湿度管理、風通しの良い場所で管理
  6. 7月肥料(液体肥料を薄めて与える)、湿度管理、直射日光を避ける
  7. 8月肥料(薄めた液体肥料)、湿度管理、直射日光を避ける
  8. 9月肥料(薄めた液体肥料)、湿度管理、植え替え準備
  9. 10月〜12月特に作業なし

くわしい情報

栽培情報は発信元によって前提が異なります。国内・海外それぞれの 情報を、出典を明示したまま分けて掲載しています。

国内の栽培情報

栽培方法

項目詳細
種まき方法ビカクシダの苗をポットから取り出し、根鉢を軽くほぐす。板づけの場合は、板の上に苗を置き、貯水葉とその周囲に湿らせた水苔を巻きつける。
水やり葉が垂れる場合は水切れの可能性が高い。根元を中心にたっぷりと水を与え、過湿に注意する。板づけの場合は水苔が乾いたら霧吹きや水に浸す。
肥料成長期に薄めた液体肥料を与える。与えすぎないように注意し、特に冬季は控えめにする。
剪定特に胞子葉や貯水葉の枯れた部分は適宜取り除く。株分けは成長点が多い鉢を選び、慎重に分ける。

栽培環境

項目詳細
日当たり明るい間接光を好む。直射日光は葉焼けの原因となるため避ける。室内では窓辺の明るい場所が適している。
土壌通気性と排水性の良い土壌が望ましい。ビカクシダ専用の培地や腐葉土、ヤシ殻チップ、軽石などを混ぜたものが適している。
温度温暖な環境を好み、15℃以上を維持するのが理想的。冬季は寒さに弱いため、室内で管理し寒風を避ける。

季節管理

季節管理内容
春水やりは土や水苔が乾いたらたっぷり与える。
夏水やりは土や水苔が乾いたらたっぷり与える。
冬特に肥料は控えめにし、室内で管理する。

注意点・トラブル対処

項目詳細
注意点水切れのサインとして葉が垂れる、元気がなくなる場合がある。
トラブル対処水切れの場合は速やかに根元に水を与え、湿度を保つ。過湿の場合は土や水苔の乾燥具合を確認する。
コツ通気性を良くし、過湿を避けることで病害虫を予防可能。

このまとめの出典

海外の栽培情報

海外の資料をもとにした情報です。気候・品種・栽培目的が 日本国内と異なる場合があるため、上の国内情報とあわせて ご確認ください。

栽培方法

項目詳細
植え付け時期気温が安定して55°F(13°C)以上の暖かい時期、理想的には春または初夏
植え付け方法木製の板、樹枝、または水はけの良いミズゴケやオーキッドバークを用いた吊り鉢に取り付け、基盤葉をしっかりと固定し、根球を土に埋め込まないようにする。
水やり頻度生育期には週に1回程度、暑く乾燥した環境では頻度を増やす
水やり方法ミズゴケや取り付け基材が十分に水を吸い込み、水が自由に排出されるまで湿らせる。朝に水やりを行い、日中に葉が乾くようにする。
施肥時期生育期(春から初秋)に月1回、冬の休眠期は施肥を減らすか中止
施肥方法20-20-20のNPKバランスの取れた水溶性肥料を半分の濃度に薄めて使用する。着生植物や蘭用の肥料も可。
剪定時期年間を通じて必要に応じて剪定
剪定方法清潔で鋭利なハサミや剪定ばさみを使い、基盤葉や成長点を傷つけないように株元近くで切る。

栽培環境

項目詳細
日光明るい間接光を与え、早朝や夕方の直射日光は許容されるが、強い正午の日差しは避ける。
土壌該当せず、ミズゴケなどの基材を用いて着生栽培。
温度理想は60°F~80°F(15°C~27°C)、55°F(13°C)以下の低温は避ける。
湿度中程度から高湿度(50~70%)が好ましく、乾燥した室内では霧吹きや加湿器で湿度を上げる。

季節管理

季節管理内容
春成長再開に伴い水やりと施肥を増やし、害虫の点検を行う。

注意点・トラブル対処

項目詳細
注意点根系を保護し栄養吸収を助ける基盤葉は取り除かないようにする。

このまとめの出典

出典

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