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植物図鑑

ツバキの育て方・栽培方法

Camellia japonicaツバキ科ツバキ属(カメリア属)

公開日 2025年9月15日最終更新 2026年8月30日出典 5件

ツバキの写真
写真: User:BotBln / CC BY 2.5

ツバキ(学名: Camellia japonica)は、ツバキ科ツバキ属(カメリア属)に分類される植物です。栽培難易度は5段階中2(やさしい)です。

この植物のポイント

  • 栽培難易度
    やさしい
  • 日照鉢植え、庭植えともに日当たりのよい場所から日陰まで栽培可能。日なたでは西日の当たらない場所、日陰では明るい場所を選ぶ。
  • 水やり鉢植えや植え付けから2年未満の庭植えは土の表面が乾いたらたっぷり水を与える。開花期は特に多めに。2年以上の庭植えは基本的に水やり不要だが、乾燥時は与える。
  • 耐寒性強い

ツバキとは

ツバキはツバキ科ツバキ属の常緑高木で、光沢のある濃い緑の葉をもちます。名前の由来には諸説があり、厚みのある葉の意味で「あつば木」、つややかな葉の「艶葉木(つやばき)」、光沢のある葉の「光沢木(つやき)」などがありますが、花より葉の美しさが名前の由来とされる説が多いのが特徴です。和名としてのツバキは野生種のCamellia japonicaを指しますが、一般的には本種を交配親にもつ園芸品種も含めてツバキと呼ばれます。

ツバキ属全体を指す場合もあり、流通現場では誤解を避けるためヤブツバキと呼ばれることもあります。花は立体的に咲き、香りはほとんどありません。開花期は11月~12月と2月~4月で、赤・ピンク・白・複色の花色があります。

耐寒性・耐暑性ともに強く、日陰でも育ち、生け垣にも適しています。育て方は鉢植え・庭植えともに日当たりの良い場所から日陰まで栽培可能ですが、冬の乾いた冷たい北風は避ける必要があります。水やりは若い株や開花期に多めに与え、肥料は庭植えは2月に寒肥、鉢植えは3月に追肥を行います。

病害虫としては花腐菌核病、すす病、チャドクガ、カイガラムシ類に注意が必要です。剪定は3月~4月に行い、花芽を落とさないように注意します。増やし方はさし木やとり木が一般的です。

主な用途:観賞用(庭木・花木、生け垣)、茶花としての利用も歴史的にあり

特徴

ツバキの特徴
形態高木
草丈5~10m
花色赤,ピンク,白,複色
開花期11月~12月、2月~4月
原産地本州、四国、九州、沖縄、台湾、朝鮮半島南部、中国(山東、浙江)

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よくある質問

ツバキの栽培はむずかしいですか?
ツバキの栽培難易度は5段階中2(やさしい)です。
ツバキはどんな場所で育てるとよいですか?
鉢植え、庭植えともに日当たりのよい場所から日陰まで栽培可能。日なたでは西日の当たらない場所、日陰では明るい場所を選ぶ。
ツバキの水やりはどのくらいの頻度で行いますか?
鉢植えや植え付けから2年未満の庭植えは土の表面が乾いたらたっぷり水を与える。開花期は特に多めに。2年以上の庭植えは基本的に水やり不要だが、乾燥時は与える。
ツバキは寒さに強いですか?
強い。
ツバキに適した土は何ですか?
水はけがよく有機物の多い弱酸性の土。鉢植えは赤玉土中粒1と鹿沼土中粒1に完熟腐葉土またはバーク堆肥を混ぜたもの。アルカリ性土壌は避ける。
ツバキの植え付け・種まきの時期はいつですか?
庭植え・鉢植えともに春(3月中旬~4月)と秋(9月中旬~10月中旬)が最適。植え穴や鉢底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れる。アルカリ性土壌は避けるか盛り土をして高植えにする。

栽培のポイント

ツバキの栽培条件
栽培難易度
やさしい

5段階の目安です。★が多いほど手がかかります。

日照条件鉢植え、庭植えともに日当たりのよい場所から日陰まで栽培可能。日なたでは西日の当たらない場所、日陰では明るい場所を選ぶ。
土質条件水はけがよく有機物の多い弱酸性の土。鉢植えは赤玉土中粒1と鹿沼土中粒1に完熟腐葉土またはバーク堆肥を混ぜたもの。アルカリ性土壌は避ける。
水やり条件鉢植えや植え付けから2年未満の庭植えは土の表面が乾いたらたっぷり水を与える。開花期は特に多めに。2年以上の庭植えは基本的に水やり不要だが、乾燥時は与える。
耐寒性強い
耐暑性強い

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お手入れの方法

ツバキのお手入れ方法
水やり若い株や開花期は土の表面が乾いたらたっぷり与える。2年以上の庭植えは基本的に不要だが、乾燥時は与える。
植え付け庭植え・鉢植えともに春(3月中旬~4月)と秋(9月中旬~10月中旬)が最適。植え穴や鉢底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れる。アルカリ性土壌は避けるか盛り土をして高植えにする。
施肥庭植えは2月に有機質肥料を寒肥として株元周辺に埋める。鉢植えは3月に化成肥料を追肥。開花中の株は花後に追肥。葉が黄色くなる場合は生理的酸性肥料を施す。
剪定3月~4月に行う。開花前や開花中の株は花後に剪定してもよい。花芽は前年枝の新梢先に6月頃形成されるため、強剪定は控え、枝の間引きや弱い切り戻しが基本。9月頃に残したい花芽を確認し不要枝を切ることも可能。
病害虫対策病気は花腐菌核病(花弁に茶褐色斑紋、雨多発時に拡大)、すす病(カイガラムシ排せつ物による黒いすす状カビ)。害虫はチャドクガ(幼虫が葉を食害、強いかゆみの発疹を起こす)、カイガラムシ類(樹液を吸い樹勢を損ねる)。チャドクガは卵塊のうちに葉ごと切り取り処分し、幼虫は早期発見・捕殺または殺虫剤散布。カイガラムシは竹べら等でかき落とし、幼虫期に接触毒性薬剤を散布。

育て方のコツ

冬の乾いた冷たい北風を避けることが重要。花弁に水がかからないよう水やりに注意し、花腐菌核病の予防を行う。剪定は花芽を落とさないように3~4月に行い、強剪定は控える。

肥料は庭植えは寒肥、鉢植えは開花後に追肥。病害虫対策としてチャドクガの早期発見・駆除、カイガラムシの除去を徹底する。さし木は6月下旬~8月、とり木は3月~6月に行うと良い。

土壌は弱酸性を好み、アルカリ性土壌は避ける。日陰でも育つが、できるだけ明るい場所を選ぶ。

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月別の管理カレンダー

1年を通したツバキの作業の目安です。地域や生育環境によって 前後します。月をえらぶと、その月に作業があるほかの植物も見られます。

  1. 1月開花期、剪定(軽めに)、お礼肥(前年の花後に施肥していない場合)
  2. 2月開花期、剪定(花後の整枝剪定)、肥料(庭植え・鉢植え)、ふやし方(さし木)
  3. 3月開花期終盤、植えつけ・植え替え(花後に実施)、肥料(鉢植え)、剪定(花後の整枝剪定)、ふやし方(さし木)
  4. 4月花後の植えつけ・植え替え、剪定(軽めの整枝)、ふやし方(さし木)
  5. 5月〜8月特に作業なし
  6. 9月植えつけ・植え替え(秋の涼しくなった時期に適する)、剪定(軽めの整枝)
  7. 10月特に作業なし
  8. 11月開花準備期、軽い剪定、冬に備えた施肥(緩効性肥料)
  9. 12月開花準備期、剪定(軽め)、お礼肥(前年の花後に施肥していない場合は控えめに)

くわしい情報

栽培情報は発信元によって前提が異なります。国内・海外それぞれの 情報を、出典を明示したまま分けて掲載しています。

国内の栽培情報

栽培方法

項目詳細
種まき時期春の3月中旬から4月、または秋の9月中旬から10月中旬
種まき方法庭植え、鉢植えともに同じ時期が適している。植え穴または鉢底には、有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れる。
水やり鉢土がカラカラに乾かないように注意。特に鉢植えの場合は土の乾燥に気をつけ、適度に水やりを行う。
肥料年2回の施肥が基本。春は花が終わり、芽吹きが始まる前頃(3月後半~4月前半)に施肥。秋も同様に施肥を行う。
剪定記載はないが、春の芽吹き前後に肥料を与えるタイミングから、剪定もこの時期に行うことが一般的。

栽培環境

項目詳細
日当たり半日陰から日当たりの良い場所が適していると推察される。直射日光の強い場所では乾燥対策が必要。
土壌肥沃で水はけの良い土壌が望ましい。鉢植えの場合は適切な排水性を確保することが重要。
温度極端な高温や低温を避ける環境が適している。

季節管理

季節管理内容
春植え付けの最適期。花が終わり、芽吹きが始まる前に肥料を施す(3月後半~4月前半)。水やりは土の乾燥に注意しながら行う。
秋秋も同様に施肥を行う。

注意点・トラブル対処

項目詳細
注意点鉢土が乾燥しすぎると葉が日焼けしやすくなるため、特に夏場や風の強い日には水切れに注意。
トラブル対処乾燥が続くと木の生育に悪影響が出るため、こまめな水やりが必要。
コツ乾燥防止と適度な遮光が望ましい。

このまとめの出典

海外の栽培情報

海外の資料をもとにした情報です。気候・品種・栽培目的が 日本国内と異なる場合があるため、上の国内情報とあわせて ご確認ください。

栽培方法

項目詳細
植え付け時期晩冬から早春
植え付け方法風通しの良い場所を選び、根鉢の2倍の幅と深さの穴を掘り、根鉢の上部が周囲の土壌面と同じ高さになるように植える。排水性と肥沃度を高めるために有機物を混ぜた土壌で埋め戻す。空気の隙間ができないように優しく土を押さえる。
水やり頻度最初の生育期は定期的に水やりを行い、根付いた後は乾燥時に週1~2回
水やり方法1回の水やりで約2.5~5cmの水量を与え、午前中の早い時間に水やりを行う。
施肥時期新芽が出る直前の早春と開花後の盛夏
施肥方法酸性土壌を好む植物用のバランスの取れた緩効性肥料や椿専用肥料、または有機肥料を使用。
剪定時期開花直後の晩春から初夏
剪定方法枯れ枝、傷んだ枝、交差している枝を取り除き、風通しと樹形を整える。込み合った枝は間引き、光が内部まで届くようにする。過度な剪定は避ける。

栽培環境

項目詳細
日光半日陰から斑入りの日光を好み、強い午後の日差しは避ける。午前の日光と午後の陰が理想的。
土壌酸性(pH5.5~6.5)で排水性が良く、有機物が豊富な土壌を好む。過湿やアルカリ性土壌は避ける。
温度USDA耐寒性ゾーン7~9に適応。摂氏-12度(華氏10度)以下の低温に注意。

季節管理

季節管理内容
春植え付け、施肥、新芽の管理
夏施肥、剪定、病害虫の監視

注意点・トラブル対処

項目詳細
注意点切れ味の良い清潔な剪定ばさみを使用し、晩夏や秋の剪定は避ける。

このまとめの出典

出典

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