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植物図鑑

ゼラニウム(ゼラニューム)の育て方・栽培方法

Pelargoniumフウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)

公開日 2026年1月8日最終更新 2026年8月30日出典 5件

ゼラニウム(ゼラニューム)の写真
写真: Andrew massyn / CC BY-SA 3.0

ゼラニウム(ゼラニューム)(学名: Pelargonium)は、フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)に分類される植物です。栽培難易度は5段階中1(とてもやさしい)です。

この植物のポイント

  • 栽培難易度
    とてもやさしい
  • 日照一年を通して日当たりと風通しのよい場所。真夏は西日の当たらない場所が適する。
  • 水やり過湿は禁物。鉢植えは表土が乾いたらたっぷり水やり。冬は乾かし気味。庭植えはほとんど不要だが真夏に乾いたら水やり。
  • 耐寒性やや弱い

ゼラニウム(ゼラニューム)とは

現在のペラルゴニウム属に分類される以前は、リンネによってゲラニウム属(Geranium)に分類されていたことから、その名残で今も「ゼラニウム」と呼ばれています。南アフリカ・ケープ地方原産のペラルゴニウム・ゾナレ(Pelargonium zonale)とペラルゴニウム・インクイナンス(P. inquinans)を主な親とし、これにほか数種が交雑されてつくり出されました。やや多肉質の茎をもち、乾燥には強い反面、過湿には弱い性質をもっています。

四季咲き性で、温度が適していれば一年中開花します。花は一重咲きから八重咲きまであり、星形やカップ状の小花がボール状に多数集まって、長い花茎の先端につきます。また、葉に白や黄色の斑が入る品種やモミジに似た葉をもつ品種もあり、コンテナやガーデンで彩りを添えます。

流通する多くはF1品種で3~4号ポットで販売され、小柄な草姿で花つきがよいので、コンテナ寄せ植えやガーデンに利用されます。また、4~6号鉢で出回る栄養系品種はやや大柄になり、鉢植えで楽しむほか、スタンダード仕立てにできる品種もあり、楽しみ方は多様です。関連図鑑にはアイビーゼラニウム、センテッドゼラニウム、パンジーゼラニウム、ペラルゴニウムがあります。

主な用途:観賞用として、コンテナ寄せ植えやガーデンで彩りを添える。小柄な草姿で初心者にも育てやすい。スタンダード仕立ても可能で楽しみ方が多様

特徴

ゼラニウム(ゼラニューム)の特徴
形態多年草
草丈20~100cm
花色白,赤,ピンク,オレンジ,紫,複色
開花期3月~12月上旬
原産地南アフリカ・ケープ地方

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よくある質問

ゼラニウム(ゼラニューム)の栽培はむずかしいですか?
ゼラニウム(ゼラニューム)の栽培難易度は5段階中1(とてもやさしい)です。
ゼラニウム(ゼラニューム)はどんな場所で育てるとよいですか?
一年を通して日当たりと風通しのよい場所。真夏は西日の当たらない場所が適する。
ゼラニウム(ゼラニューム)の水やりはどのくらいの頻度で行いますか?
過湿は禁物。鉢植えは表土が乾いたらたっぷり水やり。冬は乾かし気味。庭植えはほとんど不要だが真夏に乾いたら水やり。
ゼラニウム(ゼラニューム)は寒さに強いですか?
やや弱い。
ゼラニウム(ゼラニューム)に適した土は何ですか?
弱アルカリ性(pH7.0~)の土壌を好む。花壇や鉢土には苦土石灰を混ぜpH調整。市販の草花用培養土に牛ふん堆肥を1割ほど加える。
ゼラニウム(ゼラニューム)の植え付け・種まきの時期はいつですか?
真夏と冬を除き必要に応じて植え替え可能。根詰まりや根腐れ時は根鉢をほぐす。生育旺盛なら二回り大きな鉢へ。根腐れ気味は同じか小さめの鉢に植え替える。古い根は思いきって取り除く。

栽培のポイント

ゼラニウム(ゼラニューム)の栽培条件
栽培難易度
とてもやさしい

5段階の目安です。★が多いほど手がかかります。

日照条件一年を通して日当たりと風通しのよい場所。真夏は西日の当たらない場所が適する。
土質条件弱アルカリ性(pH7.0~)の土壌を好む。花壇や鉢土には苦土石灰を混ぜpH調整。市販の草花用培養土に牛ふん堆肥を1割ほど加える。
水やり条件過湿は禁物。鉢植えは表土が乾いたらたっぷり水やり。冬は乾かし気味。庭植えはほとんど不要だが真夏に乾いたら水やり。
耐寒性やや弱い
耐暑性普通

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お手入れの方法

ゼラニウム(ゼラニューム)のお手入れ方法
水やり鉢植えは表土が乾いたらたっぷり水やり。冬は乾かし気味に管理。庭植えはほとんど不要だが真夏に土が乾いたら水やり。
植え付け真夏と冬を除き必要に応じて植え替え可能。根詰まりや根腐れ時は根鉢をほぐす。生育旺盛なら二回り大きな鉢へ。根腐れ気味は同じか小さめの鉢に植え替える。古い根は思いきって取り除く。
施肥元肥にカルシウムを含む緩効性肥料を用土に加える。早春~初夏と秋に追肥。液体肥料は水やり代わりに使えるが、開花期に多用すると花茎が柔らかく倒れやすくなるため緩効性肥料の置き肥が望ましい。
剪定花がら摘みは小花の中心から咲き終わったものを随時摘み、花房全体が終わったら花茎の付け根から折り取り除く。株元の黄色くなった葉やカビの生えた葉も除去。種子系品種は切り戻し不要だが、大きくなるタイプはわき芽のある節の上で切り戻し可能。真夏と冬を除きいつでも行える。
病害虫対策病気は茎腐病(ブラックレッグ)に注意。症状が出た枝は付け根から切り落とす。害虫はハマキムシ(春~夏)、ヨトウムシ(春と秋~初冬)が発生しやすい。葉の巻きや食害、小さなふんを日頃から観察し早期発見を心がける。

育て方のコツ

長雨時期は鉢植えを軒下に移動し、庭植えは梅雨時に株を切り戻す。真夏の高温で葉が白っぽくなる生理障害は秋に回復するため心配不要。夏は涼しい環境を心がける。

凍結する寒さが続くと傷むため、暖地では軒下や防寒対策で冬越し可能。明るく暖かい室内でも花が楽しめる。さし芽は春と秋に行い、梅雨時はさし穂を乾かしてから挿す。

日頃から害虫のふんや食害を観察し早期対策を。

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月別の管理カレンダー

1年を通したゼラニウム(ゼラニューム)の作業の目安です。地域や生育環境によって 前後します。月をえらぶと、その月に作業があるほかの植物も見られます。

  1. 1月〜2月特に作業なし
  2. 3月植えつけ・植え替え、剪定、肥料(鉢植え・庭植え)、開花準備のための管理開始。水やりを徐々に増やす。
  3. 4月開花期開始、植えつけ・植え替え、剪定、肥料(鉢植え・庭植え)、適度な水やり。
  4. 5月開花期、摘芯や花がら摘み、肥料(鉢植え・庭植え)、適度な水やり。
  5. 6月開花期、摘芯や花がら摘み、肥料(鉢植え・庭植え)、水やりを十分に行う。
  6. 7月開花期、摘芯や花がら摘み、肥料(鉢植え・庭植え)、水やりを十分に行う。高温期の直射日光を避ける。
  7. 8月開花期、摘芯や花がら摘み、肥料(鉢植え・庭植え)、水やりを十分に行う。直射日光を避ける。
  8. 9月開花期終盤、摘芯や花がら摘み、肥料(鉢植え・庭植え)、水やりを徐々に減らす。
  9. 10月開花期終盤、摘芯や花がら摘み、肥料(鉢植え・庭植え)、水やり控えめ。冬支度のため剪定開始。
  10. 11月剪定、病害虫のチェック、肥料控えめ、室内管理への移動準備。水やり控えめ。
  11. 12月冬期休眠期、剪定後の管理、病害虫のチェック、室内管理の場合は水やり控えめ。

くわしい情報

栽培情報は発信元によって前提が異なります。国内・海外それぞれの 情報を、出典を明示したまま分けて掲載しています。

国内の栽培情報

栽培方法

項目詳細
水やり過湿を避ける管理が必要

栽培環境

項目詳細
日当たり一年を通して日当たりの良い場所が基本。特に花数や花色に影響するため、十分な日光が必要。
温度四季咲き性で、適温であれば一年中開花する。寒さや極端な暑さを避けることが推奨される。
置き場所風通しの良い場所で育てることが望ましい。雨に当たると腐りやすいため、鉢植えの場合は長雨の時期は軒下など雨の当たらない場所に移動させる。

季節管理

季節管理内容
春日当たりの良い場所で育てる。真夏は西日を避ける半日陰や西日の当たらない場所に移動。
夏真夏は西日の当たらない場所や半日陰が適している。
冬四季咲きで温度が適していれば一年中開花するため、寒さ対策を行うことが望ましい。

注意点・トラブル対処

項目詳細
注意点雨に当たると茎葉や花が腐りやすいので、特に鉢植えは長雨の時期に雨の当たらない場所に移動させる。
トラブル対処強い西日や真夏の強い日差しは避けることで、葉焼けや花のダメージを防ぐ。風通しを良く保つことで病気の予防につながる。
コツ日当たりの良い場所で育てることが基本だが、真夏は西日を避けて半日陰に移動させる。鉢植えの場合は長雨の時期に雨の当たらない軒下などに移動させ、茎葉や花の腐敗を防止する。

このまとめの出典

海外の栽培情報

海外の資料をもとにした情報です。気候・品種・栽培目的が 日本国内と異なる場合があるため、上の国内情報とあわせて ご確認ください。

栽培方法

項目詳細
植え付け時期霜の心配がなくなった春に屋外に植え付け、室内栽培の場合は年間を通じていつでも植え付け可能
植え付け方法日当たりが良く、水はけの良い場所を選び、排水穴が十分にある鉢を使用し、水はけの良い培養土を用いる
水やり頻度乾燥に強く、頻繁な水やりは不要
水やり方法根域が湿る程度に十分な水を与え、朝に水やりを行い、日中に葉が乾くようにする
施肥時期生育・開花期(春から夏)に2~4週間ごとに施肥
施肥方法花用に調整されたバランスの良い水溶性肥料または緩効性肥料を使用
剪定時期新芽が出る前の早春か、開花後
剪定方法枯れた枝や徒長枝は健康な葉芽の節まで切り戻し、成長点を摘み取って枝分かれを促進する

栽培環境

項目詳細
日光十分な開花とコンパクトな生育のために、日当たりの良い場所が理想的
土壌軽くて水はけの良い土壌で、通気性も良好なものを選ぶ
温度暖かい気温を好み、霜に弱いため、霜の際は室内に移すか防寒対策を行う
湿度適度な湿度が適しており、過度な湿度は病気の原因となるため避ける

季節管理

季節管理内容
春霜の心配がなくなったら屋外に植え付け、定期的な施肥と水やりを開始し、剪定で形を整える
夏水やりと施肥を継続し、枯れた花を摘み取って開花を促進する
秋徐々に水やりと施肥を減らし、寒さに備える
冬霜から守るために室内や温室に移動し、水やりは大幅に減らして根腐れを防ぐ

注意点・トラブル対処

項目詳細
病害虫良好な風通しを確保し、葉への直接の水やりを避けて病気の発生を抑える
注意点シーズン終盤の強剪定は開花を減らす可能性があるため避ける
対処法アブラムシやハダニなどの害虫を定期的にチェックし、発生時は殺虫石鹸や適切な農薬で対処する
灰色かび病(ボトリチス)などの真菌感染に注意し、感染した葉は取り除き、必要に応じて殺菌剤を使用する

このまとめの出典

出典

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