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植物図鑑

サザンカの育て方・栽培方法

Camellia sasanquaツバキ科ツバキ属(カメリア属)

公開日 2026年5月20日最終更新 2026年8月30日出典 5件

サザンカの写真
写真: Rexness from Melbourne, Australia / CC BY-SA 2.0

サザンカ(学名: Camellia sasanqua)は、ツバキ科ツバキ属(カメリア属)に分類される植物です。栽培難易度は5段階中2(やさしい)です。

この植物のポイント

  • 栽培難易度
    やさしい

    2.0(やや易しい)

  • 日照日当たりの良い場所から日陰まで栽培可能。日なたでは西日を避け、日陰では明るい場所が望ましい。
  • 水やり鉢植えや植え付け後2年未満の庭植えは土の表面が乾いたらたっぷり与える。開花期は特に水を多く必要とする。2年以上の庭植えは通常水やり不要だが、乾燥時は与える。
  • 耐寒性普通(原種は弱いが園芸品種は強いものもある)

サザンカとは

サザンカはツバキ科ツバキ属の一種で、日本の固有種です。基本的な性質はツバキ(Camellia japonica)に似ていますが、新梢や葉柄、葉の裏表の中央脈、子房に短い毛があり、花弁は基部で合着しないため、花が終わると1枚ずつ散ります。ツバキは早春から春に咲くのに対し、サザンカの野生種は10月から12月に白い花を咲かせ、晩秋の花として親しまれています。

耐寒性はツバキより弱く、主に本州の山口県、四国、九州、沖縄に分布します。園芸品種は多く、サザンカ系、カンツバキ系(サザンカ‘獅子頭’を中心とした品種群)、ツバキとサザンカの交雑種であるハルサザンカ系の3つの園芸品種群があります。花色は白、ピンク、赤、複色があり、花形も一重咲きから八重咲きまで多様です。

枝葉は細かく密集し、生垣や庭木として人気があります。花は上品な甘い香りがあり、花びらは風で一枚ずつ散る特徴があります。生命力が強く、剪定や刈り込みにも耐え、潮風や排気ガスにも強いため、街路樹や海沿いの住宅にも適しています。

主な用途:観賞用庭木、生け垣、街路樹、目隠し用の庭木。花は上品な香りがあり、庭や公園の景観向上に利用される。耐煙害や潮風に強いため、都市部や海沿いの植栽に適する

特徴

サザンカの特徴
形態常緑性中高木
草丈2~6m(通常)、自生地では10m以上になることもある
花色白、ピンク、赤、複色
開花期10月~12月(サザンカ系園芸品種群)、11月~3月(カンツバキ系園芸品種群)、12月~4月(ハルサザンカ系園芸品種群)
原産地本州(山口県)、四国、九州、沖縄

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よくある質問

サザンカの栽培はむずかしいですか?
サザンカの栽培難易度は5段階中2(やさしい)です。
サザンカはどんな場所で育てるとよいですか?
日当たりの良い場所から日陰まで栽培可能。日なたでは西日を避け、日陰では明るい場所が望ましい。
サザンカの水やりはどのくらいの頻度で行いますか?
鉢植えや植え付け後2年未満の庭植えは土の表面が乾いたらたっぷり与える。開花期は特に水を多く必要とする。2年以上の庭植えは通常水やり不要だが、乾燥時は与える。
サザンカは寒さに強いですか?
サザンカの耐寒性は普通(原種は弱いが園芸品種は強いものもある)です。
サザンカに適した土は何ですか?
水はけが良く有機物の多い弱酸性の土壌が適する。赤玉土中粒、鹿沼土中粒、完熟腐葉土またはバーク堆肥を混合した土が良い。アルカリ性土壌は避ける。
サザンカの植え付け・種まきの時期はいつですか?
庭植え・鉢植えともに春(3月中旬~4月)または秋(9月中旬~10月中旬)に植え付ける。植え穴や鉢底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として施す。アルカリ性土壌になる場所は避けるか盛り土をして高植えにする。

栽培のポイント

サザンカの栽培条件
栽培難易度
やさしい

2.0(やや易しい)

5段階の目安です。★が多いほど手がかかります。

日照条件日当たりの良い場所から日陰まで栽培可能。日なたでは西日を避け、日陰では明るい場所が望ましい。
土質条件水はけが良く有機物の多い弱酸性の土壌が適する。赤玉土中粒、鹿沼土中粒、完熟腐葉土またはバーク堆肥を混合した土が良い。アルカリ性土壌は避ける。
水やり条件鉢植えや植え付け後2年未満の庭植えは土の表面が乾いたらたっぷり与える。開花期は特に水を多く必要とする。2年以上の庭植えは通常水やり不要だが、乾燥時は与える。
耐寒性普通(原種は弱いが園芸品種は強いものもある)
耐暑性強い

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お手入れの方法

サザンカのお手入れ方法
水やり鉢植えや若い庭植えは土の表面が乾いたらたっぷり与える。開花期は特に水を多く必要とする。2年以上の庭植えは通常不要だが、乾燥時は与える。
植え付け庭植え・鉢植えともに春(3月中旬~4月)または秋(9月中旬~10月中旬)に植え付ける。植え穴や鉢底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として施す。アルカリ性土壌になる場所は避けるか盛り土をして高植えにする。
施肥庭植えは2月に有機質肥料を寒肥として施す。鉢植えは3月に化成肥料を追肥するが、開花中は花後に追肥する。葉が黄色くなる場合は生理的酸性肥料(硫酸アンモニウム等)を施す。
剪定剪定は年1回、3~4月か花芽が付く7月下旬が適期。枝の間引きや透かし剪定を中心に行い、強剪定は控える。刈り込みは3回に分けて行い、生垣は側面と上面を整える。剪定時はチャドクガの発生に注意し、防護具を着用する。
病害虫対策主な害虫はチャドクガ(毛虫)とカイガラムシ類。チャドクガは5~6月と8~9月に発生し、卵塊を早期に除去し、幼虫は早期捕殺または殺虫剤散布。カイガラムシはルビーロウムシが多く、成虫は竹べら等でかき落とし、幼虫期に接触毒性薬剤を散布。主な病気は花腐菌核病とすす病で、花弁に水がかからないよう注意し、病気の花は早めに処分する。

育て方のコツ

剪定は年1回、3~4月か7月下旬が適期。強剪定は避け、枝の間引きや透かし剪定を中心に行う。チャドクガの発生に注意し、防護具を着用すること。

水やりは開花期に特に多く与える。土壌は弱酸性を好み、アルカリ性土壌は避ける。植え付けは風通しと日当たりの良い場所を選び、根付けば丈夫に育つ。

挿し木は6~8月が適期で、発根後は鉢上げし管理する。生垣には3回に分けて刈り込みを行い、株の内側の風通しを良くするため透かし剪定を行うと良い。

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月別の管理カレンダー

1年を通したサザンカの作業の目安です。地域や生育環境によって 前後します。月をえらぶと、その月に作業があるほかの植物も見られます。

  1. 1月カンツバキ系の開花期。寒さに注意し、乾燥しすぎないように管理する。
  2. 2月カンツバキ系、ハルサザンカ系の開花期。庭植えに寒肥を施す。鉢植えに追肥。花がら摘みを行い、軽い剪定をする。とり木による増やし方が可能。
  3. 3月ハルサザンカ系の開花期。植え付け・植え替えに適した時期。鉢植えに追肥。花がら摘みと剪定を行う。とり木による増やし方が可能。
  4. 4月植え付け・植え替えに適した時期。とり木による増やし方が可能。新芽の成長を促すため、適度な水やりと日当たりの管理を行う。
  5. 5月植え付け・植え替えの最終時期。とり木による増やし方が可能。新芽の成長期のため、適度な追肥と水やりを行う。
  6. 6月特に作業なし
  7. 7月さし木による増やし方が可能。高温多湿に注意し、風通しの良い場所で管理する。
  8. 8月さし木による増やし方が可能。直射日光を避け、適度な湿度を保つ。
  9. 9月特に作業なし
  10. 10月サザンカ系の開花期。開花に備え、追肥を控えめにし、花芽の形成を促す。花がら摘みを行う。
  11. 11月サザンカ系の開花期。庭植えの株にお礼肥を与える。花がら摘みを行い、病害虫のチェックをする。
  12. 12月カンツバキ系、ハルサザンカ系の開花期。庭植えにお礼肥を与える。鉢植えは寒さ対策を行い、乾燥に注意する。

くわしい情報

栽培情報は発信元によって前提が異なります。国内・海外それぞれの 情報を、出典を明示したまま分けて掲載しています。

国内の栽培情報

栽培方法

項目詳細
種まき方法さし木(6月下旬から8月に春から伸びた枝から10~20cmの穂木を採取し、挿し木用の土に挿す)
水やり挿し木後は湿度を保つために空気穴をあけた透明のカバーなどで管理
剪定弱い切り戻しと枝の間引き(数年に一度強い剪定)

栽培環境

項目詳細
日当たり挿し木後は直射日光を避けるが、通常の栽培では明るい場所を好む
土壌清潔で水はけの良い土壌が適している(挿し木用は特に清潔な土を使用)
温度春から夏にかけての温暖な気候が適している

季節管理

季節管理内容
春3月~4月に植え替えの適期(根詰まりを防ぐため大きな鉢へ植え替える)
夏6月下旬~8月にさし木の適期(春から伸びた枝を利用して挿し木を行う)
冬花が咲く季節

注意点・トラブル対処

項目詳細
注意点鉢植えの場合、根詰まりを起こしやすいため、定期的な植え替えが必要
トラブル対処挿し木後は直射日光を避け、湿度管理をしっかり行うことで発根率を高める
コツ剪定時に花芽を誤って切らないように注意(花芽は前年枝に6月頃形成)

このまとめの出典

海外の栽培情報

海外の資料をもとにした情報です。気候・品種・栽培目的が 日本国内と異なる場合があるため、上の国内情報とあわせて ご確認ください。

栽培方法

項目詳細
植え付け時期秋または春
植え付け方法直射日光を避け、半日陰の環境を選び、酸性で水はけの良い土壌を準備する。
水やり頻度気象条件に応じて調整し、暑く乾燥した時期には増やし、雨の多い季節には減らす。
水やり方法深くたっぷりと水やりをし、土壌が湿っているが水浸しにならない状態を維持する。
施肥時期新芽が出る前の早春と夏の中頃
施肥方法ツバキ専用の酸性土壌用肥料を使用し、過剰施肥は避ける。
剪定時期開花後の晩冬から早春
剪定方法清潔で鋭い剪定ばさみを使い、葉芽や枝芽のすぐ上で切り、強剪定は避ける。

栽培環境

項目詳細
日光半日陰で最もよく育ち、直射日光は避ける。
土壌やや酸性で排水性が良く、有機物に富んだ土壌が適している。
温度軽い霜には耐えるが、極端な寒さのない温暖な気候を好む。
湿度適度な湿度が理想的で、過度に乾燥または湿潤な環境は避ける。

季節管理

季節管理内容
春施肥を行い、開花後に剪定する。
夏水やりを注意深く行い、猛暑時には日陰を提供する。
秋新しいツバキを植え付け、マルチングで湿度を保ち根を保護する。
冬必要に応じてマルチや霜よけ布で厳しい霜から守る。

注意点・トラブル対処

項目詳細
病害虫カイガラムシやアブラムシなどの一般的な害虫を監視し、園芸用オイルや殺虫石鹸で駆除する。
注意点植物周囲の風通しを良くして、菌類の病気を減らす。
対処法葉の黄変は鉄欠乏や土壌のアルカリ化が原因のことがあるため、土壌の酸性度を調整し、鉄キレート剤の葉面散布を検討する。

このまとめの出典

出典

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